ワゴンR スティングレーT (MH34S)のインプレッション。

さて、今更ながらのワゴンR スティングレーTのインプレです。無駄に長いですよ…

実用的な選択とはいえ正直、軽自動車に乗り換えるのには抵抗もありました。見栄もありますし、実用・コスト最優先に走りすぎて夢も希望も余裕もないのもいかがなものか?仕事も生活も保守的に小さくまとまっていいのか?という疑問が頭から離れませんでした。それがころっと買い替えたのは、先々仕事や個人的な環境が変わったら…維持費も少ない軽はそのままに買い増しすればいいやん、と単に「気の持ちよう」が変わっただけ。バイクの時も同じですが…可能性とか野望を捨てちゃいかんですよね。

僕名義の初めての車は中古のアルト・ツインカムだったので、ぐるりと一周してスズキに戻ってきた、と言えるかもしれません。そのアルトはパワーウインドウもパワーステアリングも無く、エアコンは一応付いているだけという代物、何より今と違って主流は「軽貨物」だったので後部座席は極小でした。高速道路を80km/h以上で走ると車体が揺れ始め窓枠はバイブレーション…でも当時の軽はどれもそんなもんでしたね。

広く燃費が良く装備が充実していて、発売から少し時間が経っているものという条件から、車種の選択肢はさほどありませんでした。ハスラーやN-WGNは出たばかりでタマがほとんどなく、ビッグMCのムーヴ含むダイハツ車は基本設計が古くて検討外。ワゴンRかMRワゴンのほぼ2択でしたね。納車時のエントリーでも書いていますが登録済未使用車ですから、新車より大幅に安く購入することができました。デメリットは初回点検が有償になること、登録からの経過月ぶん車検が近くなることくらい。新車ですと初回車検は登録から3年ですが、今回の場合は約半年落ちなので初回車検は2年半後になります。

あらためてワゴンRと言えばちょっと前まで軽で一番売れていた車種ですが、今やホンダのN-BOXやダイハツのタントなどよりスペース重視のミニバンタイプに押されがち。後部がスライドドアになるなどお子さんがおられる方には良いですが、車高もより高くなり車重は100kg以上重くなります。操縦安定性や燃費は当然悪くなるので僕的には検討外。さらにスティングレーと言えば強面系のハシリですが、こちらもより強面、イカツクなった他社のいわゆる「カスタム」系が出てきて、ややおとなしく感じられるくらいに。悪目立ちしたくない僕にとっては願ったり叶ったりですね。ドアミラーも大きくて見やすく後方視界も充分です。

ワゴンRは初代からずーっとキープコンセプトなデザインですが、先代と現行型はぱっと見でわからないほど似ています。新鮮さが無いと感じる人も多いようですが、省エネ機構を盛っていたり大幅な軽量化をしていたりと中身は相当違います。特にこれまでより低回転域重視のエンジンに変わったことが燃費にも騒音にも効いていますね。

パワートレーンは前述の通り低回転域重視になった新エンジン+ターボ、副変速機付きのCVTの組み合わせで必要充分。アクセルは結構ダルなセッティングで踏んですぐドッカン加速ということはなく、軽くアクセルを踏んでいるだけで40km/hくらいまでスルスルと速度が上がります。低回転域でのエンブレもクリープも強めで慣れないとギクシャクします。アイドリングストップがかからない時は強めのブレーキが必要ですね。そのアイドリングストップはタイムラグも少なくて便利。ただ渋滞中や右折待ちで少しずつ動くときは煩わしい場面もあります。

さらに時速40〜50km/hあたりで副変速機の切り換えタイミングと思われる加減速の谷間があります。バイパスを巡航中はこの速度域を多用するのでちょっともどかしい。より上の速度域になれば坂とカーブの多い大分自動車道を80〜100km/hの範囲内で走行しても平和そのもの。ただパワーが有り余っているわけではないので、追い越しで加速するとエンジンノイズが高まりそれなりに騒々しくはなります。

スティングレーの場合は標準車より遮音材が盛られているので3000rpmくらいまでのエンジン音はよく抑えられていて、路面状態の良い道路なら下手な普通車より静かに感じられる程ですが、ターボ車は15インチ・扁平率55(ブリヂストン・エコピアEP150)とノンターボ車より薄く幅広いタイヤになるので、もともと固めの足回りと相まって荒れた路面ではロードノイズが盛大に入ってきます。跳ねるような挙動になることもあり結構揺すぶられますね。2ボックスの構造的問題、遮音材の量の限界もあるので仕方ないところでしょう。遮音材増やすと重くなりますし。ちなみに高速道路の平坦な部分で100km/hの場合でも2500rpm以下です。

それからやはり風には弱い。先日の別府ドライブでは突風で速度制限されていた区間もあり、ステアリング操作に神経を使う場面もありました。山道などのカーブも不得手で、コーナーリングが楽しいなんてことは皆無。これは試乗でも確認していましたし、軽くて背の高い車なので仕方ありません。パワーやノイズの件も含めスピードを出したくならない車ですね。これぞメーカーの思惑通り!なのかもしれません。

そして…ちょっと不満なのはブレーキ。基本的には奥まで踏み込まないと効かないタイプで、状況によって踏んだ感触が大きく変わるのもマイナス。1〜2度軽くポンピングするとしっかりした手応え(足応え?)になりますし、効きそのものは悪くなく調節幅もあります。ちょっと前のミラやムーヴのように「ちょん」と置いたら「ガクッ」と効く、いわゆるカックンブレーキよりは遥かにマシですが、やはり頼りない感覚がつきまといますね。

とマイナス面を主に書きましたが、普段運転するぶんにはなんら支障もなく快適です。乗り換え早々には気になった横幅の狭さにもすぐ慣れましたし、薄く平板なシートもサイドのサポートこそ不足していますが、前車ノートだとお尻が痛くなるような長距離走行でも意外に疲れませんでした。ノートの、特に最初期型のシートはダメという評判だったので比較する車が悪いのですけれど。

他は…これまでCFアコード、DYデミオ、E11ノートとディスチャージヘッドランプ車に乗ってきましたが、アコードに次ぐ明るさだと思います。プロジェクター式のおかげかグレアもスパッと切られていてとても見やすい。ワイパーはちょっと短め…フロントガラスの高さに比べ幅が狭いのでこれも仕方ない部分ですが、できれば運転席側の上だけでも2cm余分に欲しかったですね。

インテリアも先代とどこが違うのかわかりにくいくらい似ています。デザインはまぁ普通。もっと道具感が強い方が好みですが、ユーザー層からして普通車に似せた方がウケがいいのでしょう。ただ全てが扱いやすく配置されているので、このあたりはさすがと思わせられます。細かい収納も沢山あって便利。前席のカップホルダーは引き出し式ですがカタカタ音とは無縁。というか屋内の低級ノイズ(ビビリ音)は今のところ皆無です。よく作ってありますね。前面の表面は樹皮のような文様で、これはいいのか悪いのか。材質の質感ではN-BOXあたりの方が上ですね。

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オーディオ部分は以前のより簡略化され取付けしやすくなっているようです。ブラケットがパネル側なのが相変わらず変。スズキ方式ですが今時ナビとかを取付ける際は重さで苦労しそうです。カロッツェリアのサイト情報だと化粧パネルは不要、ただし2.5mmくらい隙間が開くと。どんなものなのか実車合わせしないとわからなかったので、化粧パネルは準備していませんでした。納車後に仮組みしてみると天地双方に数ミリずつ、奥行きで5ミリも開いてしまいます。さすがにこれは許容範囲外だったので2DIN用の化粧パネルを注文。届くまでの数日はオーディオ無しでした。化粧パネルは必須ですよ。

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オーディオ本体はノートからMVH-580を移設。メーターの色に合わせてイルミネーションの配色を青/白に変更しています。ターボ車に付いてくるステアリングスイッチを活かすべく、ハーネスは対応品〈KK-S101ST〉を準備。機能に見合わない大きいアダプタは小物入れの後ろに強力両面テープで貼付けました。蓋付きの小物入れも新たに準備。元々の6スピーカーはそこそこの音で鳴ってくれるので交換しません。今後エージングで変わっていくと思いますしね。iPhone用のカーマウントは昨年ポイントで買っておいたソニーのSPA-CK20。以前のSPA-CK10は縦置きに向いた製品でしたが、SPA-CK20は横置きに向いています。別府のときも唐津のときも使いましたが外れる気配は無し。外すのが大変なくらい強力に吸着します。NAVIeliteを使わないときはマウントごと外して収納していますから、普段のダッシュ上はスッキリしたものです。

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シートは全般的に平板で、そのわりに疲れにくい…のは前述の通り。広さには定評があるのでスルーして次はシートアレンジ。後席のレバーひとつでフラットな荷台が現れます。全席のヘッドレストを取り外し、後席を前に倒し、前席を思いっきり後ろに倒すと…非公式フルフラットの完成。前席座面が少し落ち込んだ形になるので、そこをクッションなどで上手く補正できれば2人が足を伸ばして車中泊できます。車中泊なんてまずしないとは思いつつ、非公式フルフラットの写真が見当たらなかったので試してみただけです…ちなみにハスラーでは公式フルフラット扱いに格上げされた模様。もっとアピールした方がいいポイントですよね。

ラゲッジは後席の位置により増減するのでスルーしてラゲッジ下。三角表示板を入れるスペースがありますが、手持ちのものは微妙に大きくて…ちょっと無理に押し込みました。スペアタイヤは付いてなくってジャッキとパンク修理キットが入っています。コレあまり役に立たないという噂なのでパンクしたら素直にロードサービス呼んだ方が良さそうです。でも電動ポンプは浮き輪とかに使えないですかね?車中泊用のエアマットとか…

装備関係は小型普通車の最上級グレード並み。ターボだと前述のステアリングスイッチや自動格納ミラーも付いてきます。なのにワイパーは調節式じゃなかったのでソリオ用のワイパースイッチに付け替え。調節の向きがノートとは逆ですが便利に使えていますよ。屋内灯は走行後にエンジンを切ったときにも点灯して欲しかった。いきなり真っ暗になりますからね。それとレーダーブレーキサポートは仕方ないにしろ、エマージェンシーストップシグナルとESPは全車に装備して欲しいです。

まとめると…強風と荒れた路面には弱いものの、市街地だけでなく高速道路でもスムーズな走行が可能。操縦やエンジンの吹け上がりを楽しみたいと思わせない実用本意の車ですね。驚異的な燃費の良さも素晴らしい。JC08モードで27km/Lなので実燃費はその約7割、平均19km/Lくらいを目標にしていますが、今のところは20km/L以上の数値が出ていますからね。エアコンを常用する夏場を越さないとわかりませんが、1年後にはだいたいの平均値を報告できると思います。弱点はブレーキのタッチ。軽自動車の域を脱していない印象で、改善されればグッと信頼性が増すはず。広さや見た目の華やかさではミニバンタイプに劣りますが、ワゴンRは実用性と経済性のバランスを突き詰めた実に優れた車だと思います。

これからは自動車税も任意保険も安くなり、シグナスXのファミリーバイク特約を充分賄えます。あと少しで1000km、慣らし運転も終わります。半年ほど保管されていた個体ですから、早めにオイル交換してあげたいですね。

(追記:2015年9月5日)1年8ヶ月という短い付き合いでしたがCX-5の下取りとしてドナドナされました。軽自動車としてはよくまとまった良品だったと今でも思います。ただ中速域でのもどかしさには慣れることができませんでしたね。エアコンの効き具合を心配される方が多いみたいですが、僕としてはよく効く方だと思いますよ。少しでも動いていればきゅーっと冷えますしアイドリングストップ中でもエコクールでゆるく冷やしてくれます。今年に入って遠出をしていないので平均燃費は19km/Lと落ち込みましたが、それでも大した数字だと思います。

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Author:PandaGraph
五十路・再独身の僕と
相棒のトイ・プードル、
1人1匹の徒然日記。

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